魚釣り fishing 2004 9 6

 今日は、デイトレードの話をしましょう。
特殊なケースですので、参考にならないかもしれません。
 一般的には、デイトレード向けの銘柄と言えば、
出来高が多い銘柄になるでしょう。
 しかし、ここでは、逆の発想で、
出来高の少ない銘柄でも、デイトレードができます。
それを、気配値情報(板情報)で考えてみましょう。
売り 気配値 買い
 6 307000
 3 306000
 1 305000
 2 304000
 1 303000
   302000  2 
   301000  2
   300000  3
   299000  1
   298000 31
 こういう気配値では、買いたい場合は、303000円で買うか、
302000円に指値注文をして、買えるのを待つことになるでしょう。
 しかし、これほど出来高(注文)が少ないと、不安を感じるでしょう。
少し、まとまった「売り」があれば、すぐに株価が急落するというリスクを感じるでしょう。
 しかし、それを、デイトレードに利用するのです。
この場合は、一応、298000円が防波堤になると考えて、
299000円に指値注文を出しておくのです。
 そして、少し、まとまった「売り」があれば、
株価は急落し、298000円まで下落するかもしれません。
 こうした「一時的な」急落の場合は、
株価には、一時的な「復元力」が働き、元の値段に戻る場合があるのです。
 こうして、時価よりも安く手に入れた株を、
今度は、すぐに指値で、売り注文を出しておくのです。
 そうすると、今度は、少し、まとまった「買い」があれば、
時価よりも高めの気配値に飛びつくことになるのです。
 これは、魚釣りのような要領でできます。
これでは、ほとんど利益がないと思われるでしょうが、
デイトレードの基本は、「塵も積もれば山となる」です。
 注意してほしいのは、
先ほど、防波堤と言った298000円が崩れたら、すぐに撤退をすることです。
 こうした売買方法は、デイトレードだけです。
デイトレードどころか、場合によっては、分トレードと言えるでしょう。
ですから、一般の投資家は、マネをしてはいけません。
 これは、株価の一時的な急落時に起きる「復元力」を利用した売買方法で、
場合によっては、キーボードからの入力の速度すら要求されます。
 そういうわけで、あまり勧められませんが、知っておいて損はありません。
なぜかというと、この応用例があるのです。
 5月上旬に、日経平均株価が大きく急落した時に、新興市場の銘柄も急落しました。
新興市場の銘柄は、もともと値動きが激しいので、
こういう場合は、ストップ安付近まで売り込まれてしまいます。
 そこで、ストップ安の株価を背にして、つまり、防波堤として、
買い注文を出して、約定したら、すぐ株価が復元しますので、
今度は、売り注文を指値で出すことになります。
もちろん、こういうことができるのは、新興市場の優良銘柄だけです。












































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